ON&BOARDメンバーが起業家におすすめする10の書籍と論文
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今回はON&BOARDのベンチャーキャピタリストが、起業家に読んでほしい10の書籍と論文を厳選して紹介します。
気になる本があれば、ぜひ手に取ってみてください!
「General Partner 下平 将人」
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・『三体』 著者:劉慈欣
概要:中国発のSF文学として世界的に注目を浴びました。地球外知的生命体との接触をテーマに、物理学や科学的仮説を織り交ぜた壮大な物語が描かれています。
おすすめポイント:人体凍結、宇宙テック、人工知能など、多くの技術進化の未来が詰まったSF傑作です。映像化もされてますが、書籍がおすすめです。
・『買い物の科学』著者: 越智啓太
概要:最新のマーケティング理論と消費者心理を解説した一冊です。購買行動のメカニズムを科学的に分析し、実践的なビジネス戦略に活用できます。
おすすめポイント:サービス・ローンチ時の値引きキャンペーンは正しいのか?そのような経営上の悩みに最新の論文を読み解きながら分かりやすく解説されています。
「General Partner 中山 航介」
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・『僕は君たちに武器を配りたい』 著者:瀧本哲史
概要:資本主義のルールやビジネスの原理原則を体系的に解説した一冊です。投資や起業に必要な考え方や行動指針を具体例とともに学ぶことができます。
おすすめポイント:資本主義の基本的な考え方を正しく解説したうえで、どのような原理原則があるのかを事例とともに解説する、今なお色あせないハンドブックとなる一冊です。
・『わかったつもり』著者: 西林克彦
概要:「わかった」状態になるには、何が「わからない」かを理解する必要がありますが、その過程で「わかったつもり」を乗り越える必要があります。いかにして、深い理解を行うのか本書では説明しています。
おすすめポイント:年々新しい事象が次々と起きるが故に、油断しているとわかったつもりになっていることもあり、どのように物事を正しく理解できるのか、ヒントになる1冊です。
「パートナー 長谷川 俊介」
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・『2050年の世界 見えない未来の考え方』 著者:ヘイミシュ・マクレイ
概要:2050年までの社会・経済の未来を、人口動態や技術革新、資源問題といった視点から多角的に分析した一冊です。地域別の予測も網羅しています。
おすすめポイント:2050年までの経済・社会の変化を地域別に予測し、人口動態、テクノロジー、等の中長期的マクロトレンドを多角的に分析しています。未来を見据えた戦略的思考を求められる投資家にとって重要な一冊です。
・『2032年、日本がスタートアップのハブになる』 著者:フィル・ウィックハム
概要:日本のスタートアップエコシステムの可能性を分析した一冊です。イノベーションを実現するために必要な条件を明示しています。
おすすめポイント:日本のイノベーションに対する取組み現状を言語化している良著です。「日本に欠けているのは変革を実現するという強い意志」との説明は、日本のスタートアップエコシステム成長に取り組む全ての者が意識すべきメッセージと言えます。
「Tech Executive 竹内悠貴」
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・ 『New clinical trial design in precision medicine: discovery, development and direction」著者:Xiao-Peng Duan、Bao-Dong Qin、Xiao-Dong Jiao、Ke Liu、Zhan Wang、Yuan-Sheng Zang
概要:精密医療の進展に必要な臨床試験の新たなデザインについて解説したレビュー論文です。バスケット試験、アンブレラ試験、プラットフォーム試験といった最新手法に触れつつ、精密医療2.0に向けた未来志向の試験デザインを提案しています。
おすすめポイント:「精密医療における臨床試験についてまとまっています。バスケット試験、アンブレラ試験などについて述べられており、さらに精密医療2.0に向けた臨床試験の新しい形についても提唱されています。」
・『アイドル・エンタテインメント概説(2) ~行動経済学から見るアイドル「卒業」「引退」「活動休止」~』 著者:植田康孝
概要:アイドルビジネスやコンテンツビジネスにおける「卒業」「引退」「活動休止」といった現象を、行動経済学の視点から分析した論文です。先行研究と具体的な分析を通じて、行動経済学の応用例を学ぶことができます。
おすすめポイント:まず本稿の方法と先行研究の部分を読むだけでも行動経済学の勉強になります。最適な分量とわかりやすさが特徴であり、エンタメ領域で起業したい方にとっては読むべき論文の一つです。
「Venture Capitalist 加納岳」
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・『バブソン大学で教えている世界一のアントレプレナーシップ』 著者:山川恭弘
概要:バブソン大学のアントレプレナーシップ教育のエッセンスを凝縮した一冊です。ケーススタディを通じて実践的な学びを提供します。
おすすめポイント:混沌と変化の時代を生き抜くための必須のマインドセットを提供します。グローバル市場で挑戦したい起業家にとって必読の一冊であり、ケーススタディを通じて、未来を切り拓くための指針を示します。
・ 『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』 著者:吉田満梨・中村龍太
概要:不確実性が高い環境下で意思決定を行うための「5つの原則」を解説しています。予測に頼らない発想方法が特徴で、新規事業やスタートアップ経営に役立つ具体的なアプローチが満載です。
おすすめポイント:『エフェクチュエーション』は、優れた起業家が実践する「5つの原則」を通じて、不確実性の高い環境での意思決定を学べる一冊です。新しい事業を始めたい方や、柔軟な発想で未来を切り拓きたい方におすすめです。
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ON&BOARD TIMES編集部
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